トランプになぞらえて行われる襲撃事件
目暮十三 ……13(キング)
蘭の母・妃……12(クイーン)
阿笠博士 ……11(ジャック)~士の文字が11に読める。
辻弘樹 ……10~辻の文字の中に十。
旭 勝吉 …… 9~旭 〃 九。
沢木公平 …… 8~公 〃 八。
小山内奈々…… 7
宍戸 …… 6~宍 〃 六。
毛利小五郎…… 5
P・フォード… 4~フォードでフォー。
白鳥任三郎…… 3
仁科 …… 2
工藤新一 …… 1
容疑者は小五郎に恨みを持つトランプのディーラー村上丈~ジョーカー。
ミステリーに通じている人ならこれに隠された真犯人の意図はわかる。
1.真犯人は村上を犯人に見せかけようとしている。
2.13の事件のうちいくつかはダミー。本当に殺したい人間がいる。
木を隠すには森の中に隠せ、死体を隠すなら戦場に隠せというやつだ。
さてコナン君、どの様にして真犯人を見つけたか?
今回はイマイチ。
何しろ殺害現場にたまたま置いてあったジュースを真犯人が倒したことから判明するのだから。
ジュースの残りが服に付いたというわけ。
その他、被害者が殺害される時に持っていたワインのコルクが犯人のポケットに入っていたというのもイマイチ。
ジュースもコルクも偶然の要素ですからね。
もしジュースが置いてなかったら、コルクがポケットに入っていなかったら犯人は判明しなかった。
動機の解明もそう。
ミネラルウォーターを飲ませる。
これで僕には犯人がわかってしまった。何しろ犯人の職業は……。
この様にミステリー部分ではイマイチのこの作品。
しかし「名探偵コナン」の魅力は新一と蘭の恋話。
今回もAという文字が効果的に使われている。
犯人に人質にされた蘭。
新一を意味するスペードのAのトランプを握りしめている。これを持っていれば大丈夫というわけだ。
恋占いで<Aの予感>と出たことも恋話に一役買っている。
水の中、溺れそうになったコナン(新一)に蘭はキス。酸素を与えた。
Aという文字がトランプとキスとでふたつの意味で使われている。
これは「時計じかけの摩天楼」で<赤>がラッキーカラーと赤い糸のふたつの意味で使われていたのと同じ。
その他にも母を撃った小五郎の意図などがリンクして恋話を盛り上げている。
それにしても蘭ちゃん、トランプを握りしめているとは本当にひたむきですね。
小五郎とお母さんはヨリを戻しそうにないし、一番つらいのは蘭ちゃんです。