平成エンタメ研究所

gooブログから引っ越しして来ました。エンタメを中心に社会についても語っていきます

べらぼう 第30回「人まね歌麿」~俺、俺の絵を描きてえんです!

 鳥山石燕片岡鶴太郎)の〝画家論〟〝絵画論〟が面白い。
・三つ目(画家)にしか見えないものがある。
・絵師はそれを写すだけでいい。
・見えるやつ(画家)が描かなかければ見えないものは消えてしまう。
 絵画とはこのようなもの。
 画家の見ている世界を愉しむもの。
 歌麿染谷将太)は何を見る?

 鳥山石燕の〝生き方論〟〝人生論〟が身軽でいい。
「描いているうちに何かが見えてくるさ。たぶん」
「たぶん? いい加減だなぁ」
「そのくらいでちょうどいいのさ」
 いい加減のススメ。
 歌麿は思い詰め過ぎる。
 歌麿は囚われから解放されるのか?

 こんなのもあった。
歌麿のやっていることは〝苦行〟by ていさん(橋本愛
・石燕は子供の頃の歌麿と絵を描いて〝楽しかった〟
 石燕は子供のように遊んでいる。

 これらの言葉、片岡鶴太郎さんが語ると説得力がある。
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 蔦重(横浜流星)も身軽だ。
「俺、俺の絵を描きてえんです!」
 歌麿が石燕の弟子として旅立っていくと、
「俺が間違っていた。花を咲かせるのは俺だと思っていたが、シロウトだったってことですね」
 自分の力不足を素直に認める。
 自分の分をわきまえている。

 この時、ていさんは眼鏡を戻して泣いていた?けど、何を思ったのか?
 蔦重というさわやかな男に惚れ直したのか?
 歌麿に対する蔦重の友情に心を動かされたのか?
 あれこれ考えてみたい行動だった。
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 江戸城パートでは松平定信(井上祐貴)が本格的に登場!
 質素倹約の人。〝黒ごま結びの会〟
 現代で言えば「緊縮財政派」「財政規律重視派」
 官僚型とも言える。
 対する田沼意次渡辺謙)は蝦夷地開発などの事業をおこなって
 幕府の収入を増やしていこうとする人物。
 現代で言えば「積極財政派」
 企業家型とも言える。

 経済理論としてはどちらも正しくて、経済状況に応じて使い分けていくべきなのだが、
 この政争に使う人物が。
 一橋治済(生田斗真)だ。
 佐野政言矢本悠馬)に続いて定信を操ろうとしている。
 定信は経済の考え方が違うし、意次に恨みを持っている。
 そんな定信にもの申す権力を与えたら〝反意次勢力〟になってくれるに違いない。
 黒幕に徹して傀儡師のように人を操る一橋治済恐るべし!
 大雨の中で踊り狂う治済!
 折しも利根川が決壊。
 これで政論は夢のような蝦夷開発でなく、地に足のついた治水に傾くのだろう。
・将来を見据えた政策(=蝦夷地開発)か?
・吃緊の課題を解決する政策(=治水)か?
 政治ドラマも面白くなって来た。
 
※追記
 ていさんが訂正していた「濡れ手で粟」
 僕は「濡れ手に粟」が正しいと思っていたから広辞苑を引いてみた。
「濡れ手に粟」という言い方もあるが、「濡れ手で粟」の方が正解らしい。

※追記
 山東京伝黄表紙の「仇」という文字を見て、
佐野政言〟ではなく〝田沼意次〟を想起する松平定信
 文芸は読む人によって解釈が違って来るんですね。