RADWIMPSの「賜物」
朝ドラ「あんぱん」の主題歌だ。
Aメロ、Bメロ、サビの音楽を聴いてきたおっさんとしては「何じゃ、これは!?」。
でも、すごい!
特にBメロのこれ。
「人生訓と経験談と占星術または統計学による教訓その他、参考文献 溢れかえるこの人間社会で」
「感情線と運命線と恋愛線たちが対角線で交差して弾け飛び火花散り 燃え上がるその炎を燃料に」
カッケー!
これ、カラオケで歌えたらメチャクチャカッコイイよね。
歌い切った時、最高に気持ちいい!
練習しよう。
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曲のテーマは「生きること」と「命」
何ものにも縛られずに、自分自身を生きていこう、というメッセージ。
自分を縛るもの──
ドラマの内容で言えば、戦時中の「愛国の強要」だ。
歌詞で言えば、「人生訓」「経験談」「占星術」「統計学による教訓」「手相」。
一般的に言えば、世間とか常識とか宗教とか。
あるいは運命。
何ものにも身を委ねない「反逆者」としての生き方は厳しく孤独だ。
戦争を否定するヤムさん(阿部サダヲ)や陸軍の乾パンづくりを断わった朝田家の人々がそうだ。
のぶ(今田美桜)のように愛国に身を委ねてしまった方がよっぽど楽だ。
まあ、そののぶも戦後、価値観がガラリと変わって逆の立場になってしまうのだけれど。
何ものにも身を委ねず、自分の意思で生きていく孤独な人生。
そんな時に同行してくれる人、いっしょに人生を歩んでくれる人がいると力強く生きていける。
これがこの曲のメッセージだ。
朝ドラの内容にも合っている。
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ところが曲の後半、「時が来ればお返しする命」以降は別のメッセージが展開される。
RADWIMPSの野田洋次郎さんに拠れば、このパートは後から付け足したパートらしい。
その内容は──
・命は与えられた賜物
・いずれは宇宙や神にお返ししなければならない。
・その際に、それまで生きてきた経験や喜怒哀楽や思想や記憶もお返しすることになる。
・その際に、宇宙や神を「何だ、この人生は!」「何という唯一無二の人生だ」と驚かせてやろう。
という神の挑む人生賛歌。
ここにはおそらく「人間の肉体はかりそめのもの。人の意識や記憶こそが本質」という人間観・哲学がある。
死とは人が生きてきた経験や記憶を宇宙に持って帰ることなのだ。
RADWIMPSの「賜物」は聴けば聴くほど、新しい発見、思いが出て来る曲だ。
歌詞がこれはどういうことだろう? と引っかかることばかりで何度でも聞き返したい。
※関連動画
RADWIMPS - 賜物 [Official Lyric Video](YouTube)